【ご相談内容】相談者様は、父の不動産の相続手続きを行うため、弊所にご相談・ご依頼されました。
被相続人であるお父様の相続において、主な遺産が「地方の古い不動産」のみというケースでした。
【本事案の問題点】
- 換価分割の難航: 一般的な不動産会社では「売却困難」と断られるような立地・条件であり、遺産の分けようがありませんでした。
- 複雑な人間関係: 相続人が多いため、一人でも反対や無視をすると手続きがストップしてしまうリスクがありました。
- 管理コストの増大: 協議が長引くほど、固定資産税や空き家の維持管理費が相続人の負担になってしまうこと。
【当事務所の具体的な対応】
① 専門ネットワークによる「売却ルート」の確保
弊所とお付き合いのある不動産業者と連携し、売却の道筋を立てました。
② 法的根拠に基づく「遺産分割案」の提示
複雑な関係にある相続人全員に対し、現在の法定相続分を明確にした上で、「このまま放置した場合の法的・経済的リスク(空き家責任や次世代への負担増)」を丁寧に説明しました。感情論ではなく、数字と法律に基づいた納得感のある説明に注力しました。
③ スピーディーな対応
書面の作成等について、迅速に対応し、他の相続人との間で余計なトラブルが生じないことを意識し、対応しました。
【結果】
無事に遺産分割を成立させ、売却・清算が完了しました。
時間はかかりましたが、最終的に不動産を第三者へ売却。諸経費を差し引いた残金を、法定相続分通りに各相続人へ配分することができました。
【コメント】 「売れない不動産」は共有名義で放置しがちですが、それは将来のトラブルを先送りするだけです。今回は、不動産のプロと連携しつつ、法的な見解を粘り強く伝えたことが解決の鍵となりました。
【Q&A】
Q:換価が難しい不動産を放置するとどうなりますか?
A: 相続人が増え続ける「数次相続」が発生し、将来的に売却や解体が一切できなくなる恐れがあります。また、空き家対策特別措置法により、固定資産税が最大6倍になるリスクも存在します。
Q:代償金を払う現金がない場合はどうすればいいですか?
A: 相続した不動産を担保にローンを組む「相続ローン」の活用や、不動産の一部のみを分筆して売却する方法など、複数の選択肢があります。

